なぜ聴覚マーケティングで顧客がつかめるのか? ~音がどのようにして私たちの購買意欲を刺激し、感情に影響を与えるか~

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私たちの生活にどう音が影響しているのか

意図的に発生させている物とそうでないものがありますが、音は常に何かしら流れています。
おしゃれなカフェでに流れるクラシックの落ち着くBGMやイベント会場で流れるワクワクを連想させる音楽、さらには映画のクライマックスシーンでより一層洗練されたシーンを創り上げている音楽など、「音」とひとくくりにすることは出来ません。

ポジティブアプローチとして音楽・音の力を使う場合もありますが、店前でも座り込み防止などの問題を解決するモスキート音のように特定の年齢にしか聞こえない周波数をあえて流す場合もあります。

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聴覚の刺激で脳が変化していく?

音は耳から脳へ情報が伝達され、その後処理が行われます。しかし、その情報処理は実は経験により処理のされ方が異なってきます。
例えば、現代の若者がクラシックや演歌にあまり関心を示さないのは脳に違いがあるからと言われています。昔の人に比べてそのいった音楽を聴かず、むしろボーカロイドなどの機械的な音を聞くようになった現代人がそういった音楽を好んで聴くのは人類として当然の変化なのかもしれません。

他にも脳が変化する例はあります。その筆頭にあげられるのが言語。赤ちゃんの脳はスポンジのように何でも吸収するので、全ての音に脳が反応します。しかし、徐々に成長につれて意味のある音の羅列、つまり言葉にしか強い反応をしまさなくなってしまうのです。
このように幼少期から日本語のみを聞いていた人が外国語を聞き取れない、理解できないのは脳の変化によるものだと言うことが推測されます。

メラビアンの法則

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メラビアンの法則とは第一印象がどのように決まるかを説明したとても有名な法則です。

視覚情報(55%)

・見た目
・表情
・しぐさ
・視線

聴覚情報(38%)

・声のトーン
・声の大きさ
・しゃべる早さ
・口調

言語情報(7%)

・話の内容
・言葉の意味

上記のように視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%と言われています。
第一印象で全てが決まるとは言えませんが、先入観などをもたらす第一印象のうち38%を与える聴覚情報はバカに出来ません。

世の中に存在する音

私たちの身近なところには様々音が隠れています。
一部ご紹介致します。

感情にゆさぶりをかける音

映画館で映画を観るときに主人公がようやく想い人と結ばれて抱きしめる感動シーン、怪獣に追いかけられて死にかけるアクション満載のドキドキシーン、振り返った瞬間幽霊がそこにいるというホラーシーン、全てに必ずといっても使用されるのがBGM、つまり音楽です。心臓の鼓動の早さが変わるのが分かるような臨場感や緊張感溢れる音があればぐっと映画の世界観に引き込まれますよね。

実は有名な脳神経学者さんの研究によるとホラー映画は音、つまり聴覚情報によって怖さを演出している割合が高いことが分かっています。ホラー映画というと、恐ろしい顔や血みどろの体に注目してしまいがちですが、実は映像だけだと話が理解できないなんて事もよくあるのです。実際、実験では視覚を遮断するよりも聴覚を遮断した方が怖さが半減したという結果が報告されています。
怖がりさんな皆様がホラーを見る際には是非音を消してご覧ください。

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マーケティングストラテジーに用いられる音

おしゃれなカフェでは落ち着くオーケストラのような音楽が流れていたり、エステやマッサージ店で鳥のさえずりなどの自然系の音が流れていたりとマーケティング目線で音を使っている施設も多くあります。このように音や音楽で癒やしを与え、居心地のいい場所を提供します。お客様はその場に長く滞在したいと感じますし、また来たいと思うようになります。

次に、オリジナルソングを作成しているスーパーやショッピングモールがありますよね。そのような音楽が耳に残っていると、「どこのスーパーにしようかな」「どっちのモールに行こうかな」と迷ったときに「そうだ!あそこのお店へいこう!」となることがあります。さらに、その曲の鼻歌を歌っていたりすると何の曲?と話題にもあがります。このようにスーパーやモール以外でも露出を増やすマーケティングストラテジーとなるのです。

脳波と音

癒やしやリラックス効果を求めるときに多くの方が行う森林浴やマイナスイオンを浴び。実は最近まで森林浴や滝などで行うマイナスイオン浴びは癒やし効果のあるアルファー波やベータ波などは測定されていましたが、なぜ効果があるのかきちんとした実証がありませんでした。昔を思い出して自然だと癒やされるのではないか、人間が生きていく上で必要な食料や水があるから精神的に落ち着くのではないかなど、学者の中でも色々な憶測が立てられていました。

ようやく近年全貌が明らかになりはじめ、「音」が鍵であることが分かってきました。自然界の緑が目を癒やし、視力の向上(回復)も役立つことは有名な話ですが、自然界に存在するホワイトノイズ(風や葉っぱがこすれる音:高周波音)により癒やしをもたらしてくれるのは歴史的新発見でした。しかもこの研究でわかったさらに面白い要素が、実はCD等の機械的に録音した自然界の音ではほとんど効果がないということです。理由は至って単純。自然界の音をデジタル情報へ変換する際にデータの簡略化(最小化)により、人間には聞こえない周波数の音がカットされているから。なるべく効果的に癒やされたいのであればアナログデータにするか、自然界に出向くかどちらかがいいでしょう。

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モスキート音

コンビニの前や人口の多いエリアのモールの前では若者が集まりやすく、施設のブランディングや求める客層に合わない場合があります。治安に影響することもあるため、なるべく店の前に人を集めないようにするために、モスキート音を流している場合があります。

人間が聞き取れる周波数は20~20,000Hz(ヘルツ)と言われています。
モスキート音とは17000ヘルツ前後の高音。一般的に若者である方が高音が聞き取れると言われているので、若者にしか聞こえない(聞きづらい)高周波音を流すことで店前で若者が集まることを阻止できます。このように呼び込みや滞在のためでなく、阻止をするために音を活用する場合もあります。

デジタルサイネージと音を組み合わせて効果UP!

デジタルサイネージは視覚に訴えかける映像しかないものだと思ってはいないでしょうか。
確かにディスプレイに映し出す映像だけでも、インパクト与え、多くの注目を得ることは出来ます。しかしさらに注目を得たり、伝えたいメッセージを的確に伝えるためには少しでも多くの情報を様々な角度から適切に伝える必要性があります。音を交えることでディスプレイを見るきっかけを作ることが出来たり、映像と同期した音を流すことで世界観に引き込むことが可能です。

デジタルサイネージはディスプレイだけでなく、周辺機器との連携で進化します。
あなたの目的にあったディスプレイ、STB、デジタルサイネージソフト、周辺機器を取りそろえてなるべく効果的になるものを選ぶ必要があります。

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